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歯を残す 歯を治す

「歯科医院で治療を受ける」と聞くと、歯を削ったり抜歯したりするイメージを持つ方が大半かもしれません。しかし、歯の治療はさまざまな選択肢があります。自分の歯を納得のいく状態で把握・管理するには、抜歯と治療の違いを理解しておくことが大切です。

「歯を残す」ことと「歯を治す」ことの違いについて解説します。また、治療を選択する際に重要なことについても触れていきます。これから歯の治療を受ける予定の方はもちろん、よりよい状態の歯を残したい方にも役立つ内容です。ぜひご覧ください。

歯を残す

抜歯や歯の治療は、歯の保存と痛みやトラブルが発生する事態を防ぐのが目的です。長期的に食事ができる口内環境を目指して行われます。

とはいえ、治療中に歯のひび割れができたり、適切な治療をしたのに病状を改善できなかったりすることもあります。このような場合、治療の選択肢として抜歯を上げることがあるのです。

抜歯と歯を治す根治治療は、同じようでいて意味がまったく違います。まずは歯を残すことと治すことの違いや、メリットについて解説します。

1.歯を残すメリット

歯を残す目的は、歯がどんな状態でも抜かないことです。最大のメリットは歯をそのまま残せることがあげられます。一方、傷みや違和感は改善が望めません。

人により、治療できない歯や割れた歯をそのまま残しておく方もいます。抜歯になる可能性がある歯をすぐに抜かず、経過観察で様子をケースもあります。この場合、悪化したら抜歯に移る形で治療を進めていくことが多いです。

抜歯した後は、歯を補わなくてはなりません。歯を補う治療は複数あります。これも抜歯や治療の選択肢同様、患者さんが選んで判断するものです。

当院では、以下の治療方法を提供しています。

・ガイドを用いたインプラント治療
・ブリッジ治療
・入れ歯(義歯やデンチャー)治療

さまざまな治療方法がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。一概に「これがよい」とはいえません。患者さんの予算と予後・希望を聞いたうえで治療を決定します。

なお、インプラント治療をはじめとした一部の治療は、自費診療です。保険診療よりも料金がかかるものが多い傾向にあります。抜歯後、自費診療の治療を受ける際は、治療費なども含めてご相談ください。

 

歯を治す

虫歯予防

次に、歯を治すことについて解説します。歯を治す目的は、現在の痛みや違和感の原因を除去・改善することです。将来生じる可能性が高い痛みや腫れの原因を除去する場合も変わりません。

1.歯を治すメリット

歯の治療に置けるメリットは、痛みや違和感を改善や、その発生を防げることです。デメリットとしては、治療開始またはその後歯を残せない状況になったとき、抜歯の可能性が出てくることが挙げられます。

治療方法は口内の状況によりさまざまですが、抜歯が必要な歯を治療する場合は以下のような治療を行うケースが多いです。

・割れた歯を取り除いて将来傷まない状況を作る
・歯周病でぐらぐらしている歯を抜いて腫れを引かせる

発生しているトラブルや歯と歯茎の状態により、このほかの治療を行うときもあります。どの状態でも、最終的に治療方法を決めるのは患者さんです。歯を治療する場合も、患者さんの希望や相談を受けつつ進めていきます。当院で治療を受けた際に疑問や不安があれば、お気軽にお声がけください。

ちなみに、歯の治療と聞くと歯を削るイメージが強いですが、この治療も、歯の状況や患者さんの価値観により治療するかの判断は大きく変わります。

当院では、以下のような基準を設けて判断しています。

【歯を削るべきとき】

・虫歯が急速に大きくなっている
C3(重度)異常の虫歯がある
C2(軽度)の虫歯が歯磨きできない場所にある
・歯と補綴物の間にすき間や虫歯がある
・補綴物が不適合(明らかに合ってない)

【歯を削らないとき】

・虫歯の進行が緩慢
C0またはC1(経過観察)の虫歯
C2の虫歯があるが歯磨きできる場所にあり様子を見たい
・補綴物自体の軽度な劣化

人の体には、菌などの影響を受けてもある程度は回復できる力が備わっています。口内も同様です。虫歯や補綴物の劣化があっても、セルフケアで対応できるレベルであれば、経過観察だけで済ませることもあります。

しかし、虫歯や補綴物の状況が明らかに悪い場合は例外です。このような状態の場合は、口内の状況や治療の必要性を伝えたうえで、患者さんに判断してもらいます。

 

どちらを選んだらよいのか

歯を残すことと治すことは、同じように見えてまったく違います。治療を選択するときは、この違いをよく理解したうえで選ぶことが大切です。

一見すると、痛みや違和感を取り除く治療の方がよいように思えるかもしれません。しかし、一概に治療した方がよい、とは言えないケースもあります。

たとえば、虫歯は自覚症状がない状態でも、中度~重度の状態に陥っている場合があります。医師の診察を受けたときにはもう抜歯した方がよい状態になっていた、というケースです。

このようなケースの場合、すぐに抜歯するのではなく痛みが限界になるまで様子見するのも、正しい選択であるといえます。

歯を残すか治すかの判断を最終的に下せるのは、患者さん本人です。治療の選択肢を提示されたときは、医師からよく話を聞いたうえで判断しましょう。また、このような事態に陥らないよう対策するのも、広い目で見ると治療における選択肢のひとつといえます。

抜歯や歯の治療を判断するには、自分の歯がどのような状態なのかを理解することが大切です。歯や歯茎のトラブルは、自覚症状がないままに進行するものもあります。痛みや違和感の有無だけでは判断できません。

歯の状態は、歯科医師による専門的な診断を受けて初めて正確な状態を把握できるようになります。歯を残すか、治すかの判断は、それを聞いたうえで判断しなくてはなりません。

歯や歯茎のトラブルにおいて、痛みがないからと自己判断で放置し続けた結果、重度まで進行してしまったケースはたくさんあります。重度まで進行した状態から正常な機能やきれいな見た目の歯を手に入れるのは、非常に難しいです。治療にかかる時間も費用も膨大になります。

早めに異常を発見できれば、歯の選択肢もその分増えます。常に自分の歯を納得のいく状態で管理するには、歯のトラブルを早期発見できる環境を整えることが重要です。歯科医院で検診や歯のメンテナンスを定期的に受ける習慣を身に付けましょう。

ハートデンタルクリニック桜新町駅前歯科矯正歯科では、歯科検診をはじめとした予防歯科を実施しています。歯のクリーニングや正しい口腔ケアの指導を通して、患者さんの歯を守るお手伝いをしています。歯のトラブル予防や悩みがある方は、お気軽にご連絡ください。

 

まとめ

歯を残すことと治すことは、一見似ているようで大きく違います。自分の歯を納得のいく形で管理するには、まずこの違いを理解することが大切です。また、どちらの場合がよいかを判断するには、歯や歯茎の状態を正確に把握する必要があります。

自分の歯を正しく把握するには、歯科医師の診察を受けなくてはなりません。自分の歯をよりきちんと把握し、管理したいなら定期的に歯科検診やクリーニングを受けましょう。歯や歯茎のトラブルは、発見が早ければ早いほどできる治療や選択肢も多くなります。

思わぬトラブルに遭遇・悪化させて後悔するような事態を避けるためにも、積極的に歯科医院を活用しましょう。

 


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