歯ブラシの違いってあるの?歯ブラシの選び方を知って自分にあったものを選ぼう!
コラム記事
ドラッグストアやスーパーの歯ブラシコーナーに行くと、さまざまな種類の歯ブラシがあります。たくさんの歯ブラシのなかから自分にあったものを選ぶのは、かなり大変です。選ぶのが面倒で適当に選んでしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、歯ブラシは形状や材質によりさまざまな違いがあります。デンタルケアの効果を高めるには、自分の口に合った歯ブラシを選ばなくてはなりません。歯ブラシの違いと選び方を解説します。
歯ブラシの違い
歯ブラシは一つひとつ形状やサイズが異なります。自分の歯や歯茎にあったものを選ばないと、きちんと磨いても汚れを落としきれない状態になることもあるのです。
虫歯や歯周病を防ぐには、自分の口に合った歯ブラシを選ばなくてはなりません。
1.市販と歯科医院で販売されている歯ブラシの違い
歯科医院では、さまざまなデンタルケアグッズが販売されています。歯ブラシも例外ではありません。
たとえば、歯ブラシブランドのひとつである「テペ」の歯ブラシは、市販品にはない特徴がたくさんあります。テペは歯科分野の先進国であるスウェーデンで開発された歯ブラシで、国内シェア77.1%を誇る高性能な歯ブラシです。
テペの歯ブラシは、先端を補足することで臼歯にもしっかり届きます。毛先はラウンド加工されており、歯や歯茎にほどよい刺激を与えることで、快適なブラッシングをサポートする仕組みです。
工夫されているのは毛先だけではありません。ハンドルは人体工学に基づいて作られており、適度な力で握れます。歯磨きのときに強く握り込むと、歯や歯茎に余計な力がかかり、傷ついてしまいます。エペの歯ブラシは適度な力で持てるよう設計されているため、歯や歯茎を傷付ける心配がほとんどありません。
テペはさまざまなシリーズが販売されています。女性用には、カリエス予防に最適タイプとして販売されている、ピセラがおすすめです。男性に比べてあごや手が小さい方が多い女性でも、使いこなしやすいタイプとなっています。
一見すると市販品と変わらないように見える歯ブラシでも、細かい部分に適切な歯磨きができるよう工夫されています。歯ブラシを歯科医院ように変えるだけでも、歯や歯茎によい影響を与えられるでしょう。
2.歯科医院用歯ブラシには特定の機能に優れたものも
テペの種類は年齢や歯の状態によっても選べます。たとえば、萌出期の永久歯は、磨きにくくブラッシングが不十分になりがちです。テペは専用の歯ブラシとして、段差植毛されたものを販売しています。異なる長さの毛先が歯の表面と歯間にそれぞれ届き、プラークを除去する仕組みです。
このほか、インプラント用もあります。インプラントの周囲は磨きにくく、歯磨きが不十分なためにインプラント歯周炎と呼ばれる疾患にかかるリスクがあります。インプラント用歯ブラシは、異なる毛先と長さのブラシで、磨きにくさをサポートする仕組みです。
歯周病用歯ブラシは、歯間や刺繍ポケットに毛先が入り込みやすい設計になっており、細かい部分までしっかり汚れを落としてくれます。このほか、歯についたステインを落としやすい形状をしている美白用歯ブラシもあります。
歯ブラシを選ぶときのポイント
一口に歯ブラシといっても、種類は実にさまざまです。ドラッグストアなどで歯ブラシ売り場を見ると、さまざまな毛先のものが販売されています。同じメーカーでもヘッドの形状や大きさ・毛先の硬さ・もち手の形状や太さなど、大きな違いがあります。
歯科医院で販売されているものも、店舗ほどではありませんがさまざまなものが販売されており、どれを選んだらいいか分からなくなってしまう方は多いです。
自分に合った歯ブラシを選ぶには、複数のポイントをおさえておく必要があります。次は、歯ブラシを選ぶときのポイントをお伝えします。新しい歯ブラシを購入するときは、こちらのポイントをおさえながら選んでください。
1.毛先は柔らかいものを選ぶ
歯ブラシを購入するときは、毛先の柔らかいもののなかから選びましょう。硬い毛の歯ブラシは、ブラッシングで歯や歯茎を傷付けてしまいます。一方、柔らかい歯ブラシは毛がよくしなるため、歯垢が落としやすいです。
歯磨きにおけるこすりすぎは、知覚過敏の原因になることもあります。硬い毛だと知覚過敏のリスクも高くなってしまうため、さけましょう。
2.予防したいトラブルに合わせて選ぶのも大切
歯ブラシの機能は、毛の種類やカットにより変わります。虫歯や歯周病など、予防したいまたは治療中のトラブルがあるなら、それに合わせた形状の歯ブラシを選んでください。
虫歯になりやすいまたは治療中の場合におすすめなのが、毛先が丸いラウンド毛です。通常の歯ブラシよりも毛先が歯の表面に多く当たるため、歯垢を除去しやすくなります。
歯肉炎や歯周病の場合は、ラウンド毛だと腫れている歯茎を傷付けてしまいます。毛先が細く、よくしなるテーパード毛を選びましょう。歯間や歯周ポケットに細かい歯が入り込むことで、炎症を起こしている歯肉に負担をかけずに汚れを落としてくれます。
このほか、歯の表面にある黄ばみや汚れを落としたい場合は、ラウンドカット、または平切り毛が適しています。歯の表面に対し均一にブラッシングするため、汚れをきっちり落としてくれるのが特徴です。
よりこだわりたいなら毛の材質にも注目する
歯ブラシのブラシ部分は、材質による特徴もあります。よりこだわりたいなら、毛先の形状だけでなく材質にもこだわりましょう。
歯ブラシの材質は大きく分けると人工毛と自然毛のふたつにわけられます。人工毛はナイロンやポリエステル樹脂などの化学繊維から作られており、耐久性や速乾性に優れているのが特徴です。
自然毛は馬や豚の毛から造られています。柔らかく、歯や歯茎を傷付けにくいです。復元率が高く、毛先が開いても形状が戻りやすいため、丁寧にメンテナンスすれば長い間使い続けられます。
3.コンパクトヘッドにこだわらない
歯ブラシとの相性を決めるのは、毛先の形状や材質だけではありません。ヘッド部分も重要です。歯ブラシを購入する際、「小さめならすみずみまで磨けるだろう」と考えて小さめサイズを購入する方がいます。しかし、必ずしも小さい方がよいわけではないのです。
小さいヘッドの歯ブラシは、磨ける面積が少なく、こまめに歯ブラシを動かさないと磨き残しが発生します。歯や歯茎によっては、かえってきれいに磨くのが難しくなる場合もあります。
ヘッドが小さい歯ブラシが向いている方は、以下の特徴を持っている方です。該当しない場合は、普通サイズを購入しましょう。
【小さめヘッドが適している方の特徴】
・口が小さいまたは大きく開けられない方
・歯並びが悪い方
・親知らずがある方
ちなみに、普通・小さめよりは少ないですが、ヘッドが大きい歯ブラシもあります。以下の特徴に該当する方は、大きめヘッドを選ぶとよいでしょう。
【大きめまたは普通ヘッドが適している方の特徴】
・手を細かく動かす動作が難しい方
・歯磨きの時間を短時間にしたい方
・歯科矯正中の方
4.まずは自分の歯や歯茎について知ることが大切
歯ブラシの選び方をおさえても、自分にあったものを選べているか不安な方もいるかもしれません。自分の口の特徴や相性のよい歯ブラシが分からない場合は、歯科検診を受けましょう。
ハートデンタルクリニック桜新町駅前歯科矯正歯科では、歯科検診や歯ブラシ指導などを実施しています。歯ブラシの選び方の相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
歯ブラシを選ぶときは、自分の歯や歯茎にあったものを選ぶことが大切です。
選び方のポイントをおさえ、使いやすいものを購入しましょう。自分の口や歯ブラシについて知りたい場合は、お気軽に歯科医院をご利用ください。
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